監督
村川透原作 大藪春彦
役名および出演者名
伊達邦彦
松田優作華田令子
小林麻美柏木秀行
室田日出男原雪絵 根岸季衣
真田徹夫
鹿賀丈史乃木 風間杜夫
結城 岩城滉一
小林
泉谷しげる沙羅 前野曜子
遠藤 佐藤慶
岡田 青木義朗
黒岩 山西道広
峰原 安岡力也
奥津 トビー門口
立花 井上博一
石島 吉岡ひとみ
梅津 江角英
エリカ 岡本麗
永友 草薙幸二郎
白井 関川慎二
平井 加藤大樹
東条 阿藤快
警官
角川春樹警備員 清水宏
まずは、予告編から
あらすじ
高架下、駄々っ子を叱る母親。 (野獣って“ちびっ子”だったの?)
土砂降りの雨のなか、伊達邦彦は、岡田警部補に刃物を持って襲いかかる。 刺殺し、拳銃を奪って逃走。違法カジノに現れた伊達邦彦は、(岡田警部補から奪った拳銃で)突然発砲。 (八方塞がりってことか)
カジノのお金を奪って逃げる。海外の戦場に派遣されていた通信社の元戦場カメラマン・伊達邦彦は、部屋で音楽を聴き超満足状態。 「最後の狙撃者 T.M 1899.10.9. プレスコット・アリゾナ」 (T.M.であって、TIMじゃないぞ)
ヒュン、ヒュン、ヒュン
カチッ
警察が捜査に乗り出す。
伊達邦彦は、コンサートでピアノ協奏曲を聴き悦に入る。 (凶争へのフラグか)東洋銀行で、宝石商の永友と待ち合わせ。 の、はずが・・・ (ひどい話だぜぇ~)
モウ ヒトリ ホシイ
柏木秀行は、伊達を尾行し始める。
伊達は、同窓会に出席。 (どうしようかいってことのフラグかな) 出席していた東条と店員・真田徹夫が喧嘩を始める。 (なんだかなぁ~)
モウ ヒトリ ナカマ デキタ。
ザァーーー ピカッ ザァーーー ゴロゴロ
決行。 そして・・・
リップ・バーン・ウィンクル

感想
ところで、
泉谷しげるさんの役ってなんだったんだろう。 ただ単に、どんな暑さ・寒さもダンボールだけで凌いでしまうアウトドアのウルトラスペシャリストってことでもないはずなんだが。
ジャンルは、ハードボイルドタッチで描くクライム・サスペンス。 主役の伊達邦彦役を演じるのは松田優作さん。 一人芝居と長台詞が多かった。 本作でのセリフはわりと聞き取りやすかった。 たまに、早口で聞き取り難いところもあったが。 役に没頭するタイプの
松田優作さんの魅力が充分発揮されていると思う。
刑事・柏木秀行役の
室田日出男さんのいぶし銀のような渋さもなかなかだった。「ヒト癖もフタ癖もありそうで、なさそうで」っというある意味ミステリアスな役どころを見事に演じていた。
真田徹夫役の
鹿賀丈史さんに至っては、若い時があったんだ、という印象。 若さから来る短気でいろいろ問題事を起こしてしまう。 アフロとアロハは、意外と似合う。
ストーリーは、元通信社の戦場カメラマン・伊達が、野獣となって事件を起こしてしまうというものだ。 詳しくは、ネタバレを含む考察をスペースを空けて書いておこうかな。
作品の方向性は、ハードボイル度3、クライム度3、サスペンス度4、「う~ん、何回見ても難解」度10。 ということで、
作品の評価は、
松田優作さんのファンであれば、見るべきだろう。 そうじゃなくても、
見る価値は充分にある。 ただし、ストーリーはやや難解。
にほんブログ村以下は、
ネタバレを含む考察。 参考程度に読んでもらえれば。
(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
(*´Д`*)
(≧ヘ≦) ムゥ
本作のストーリーを難解なものにしている原因は、一つ一つのエピソードのつながり具合が微妙なところだろう。
筆者は、原作を読んでいないので何ともいえないが、映画としての演出の範囲なんだろうか?
憶測かもしれないが、
本作は、主役・伊達邦彦の妄想というか幻覚なのではないか。 まず、前提条件として、元カメラマンとして多くの戦場で残酷な場面に遭遇し撮影してきた伊達邦彦は、PTSDを発症している。 この辺りは、ラスト30分くらいからコレでもかってくらい描かれている。
スイッチが入ったのは、コンサートでピアノ協奏曲を聴いているとき。 これは、ラストからいっても妥当なところだろう。 そしてラスト、誰もいないところで撃たれた幻覚に襲われている。
血も出ていないことから幻覚なのは、間違いない。ということから考えれば、そもそも伊達は、事件を起こしていない。 また、
記憶が断片的なため、それに合わさる妄想での出来事も断片的。 よって、ストーリーを読み取り難いとなったんじゃないかな。
テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2014/07/11(金) 22:50:00|
- 映画
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0