監督
佐藤祐市原作
黒井勇人「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 」(新潮社、2008年6月)
役名および出演者名
大根田真男
小池徹平(マ男)
中西亜矢子
マイコ(中西さん)
阿部道大
品川祐(リーダー)
藤田巧己
田辺誠一(藤田さん)
上原学 中村靖日(上原さん)
木村翔太 田中圭(木村)
井出哲也 池田鉄洋(井出)
瀬古さだ子 千葉雅子(瀬古さん)
柴田 須賀貴匡
大根田真次 北見敏之(とーちゃん)
大根田佳子 朝加真由美(かーちゃん)
黒井策士
森本レオ(社長)
まずは、予告編から
あらすじ
残暑のなか、ふらふらと歩きながら会社に向かう大根田真男(マ男)。 限界なのか? バッタリと倒れてしまう。 。゜(´Д`)゜。
家に帰り、Bチャンネルという掲示板に愚痴を書き込む。 というか「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 」というスレを立てちゃう。 精神的にスレスレってことですな。
6ヶ月前の入所日。 マ男は、黒井システム株式会社に入社。 マ男の入社挨拶にも、仕事で手一杯の同僚たち。 職場のリーダーは、(“おしゃべりクソ野郎”こと)阿部道大(リーダー)だ。 (笑顔がうそ臭いぞ)
黒井策士(社長)がいなくなると、早速、リーダーがクソ野郎っぷりを発揮。 (やっぱり)
マ男の机で以前仕事をしていた男(森本・・・レオじゃないぞ)は、音信不通らしい。 そこには、精神的に病んでしまった森本の痕跡が。
早速、リーダーからの嫌がらせ。 (ほんっとに、クソ野郎だな)デスマ = デスマーチ = 死の行進 (ですな)
初日、マ男は、食事抜き。 自動販売機のそばに落ちている手帳を見つける。 そこには、従業員たちの疑惑が書かれている。
マ男は、飲食店で見つけたR-25という雑誌で特集する
ブラック企業の見分け方を読んでみる。
①就業規則があるにもかかわらず残業が当たり前。
②何日も徹夜が続くことがある。
③社内に情緒不安定な社員がいる。
④必要な経費が一切認められない。
⑤同僚のスキルが異常なほど低い。
⑥従業員の出入りが激しい。
・・・全部当てはまる。
マ男は、いろいろあって実は高校を中退している。 そして、ニートをしていた。 しかし、母・大根田佳子の死亡によって就職を決意。
2日目。
マ男に課せられる仕事は、山積みになる。 マ男の前にいる井出哲也(井出)は、どうしようもなく仕事が出来ず、そのツケがマ男にまわってくる。
3日目。
仕事の出来る藤田から差し入れ。 脇があまかったわぁー。
なんだかんだで・・・
マ男は、社長からプロジェクト・リーダーに任命される。助っ人として、派遣会社から中西亜矢子(中西さん)が来る。
OJT。
急展開!?
2人で!
カオス。
大手にいた木村翔太(木村)が入社。 そして・・・
なんてこったい ( ̄▽ ̄;)!!ガーン

一言で言うと
女優の水沢アキさんが、「この会社がブラックなのはこいつが原因」っと社長に言い捨てる場面は ・・・・・・ ない。(あれば、相当話題になったんだけど)
ジャンル
コメディータッチの社会派ドラマ。 劣悪な労働環境と人間関係などがメインとなる。
出演者
主演の大根田真男(マ男)を演じる
小池徹平さんは、新人従業員としてハマリ役なのだが、ニートだったという感じはしない(別に批判しているわけじゃないぞ)。 筆者の思い浮かべる引きこもりというと、例えば宅八郎さんのようなキャラがある程度立った人だ(誤解のないように、悪い意味じゃないぞ)。
逆に、阿部道大(リーダー)役の
品川祐さんは、役柄にピッタリとハマっていた。
見た目も言動も役柄そのもののウルトラ・おしゃべり・クソ野郎で、視聴者に「イラッ」とさせるぐらいの悪ぶれ方だった(クドイようだが、決して悪い意味じゃないぞ)。 筆者の憶測だが、実際の品川さんは、そんなに悪い人ではないと思う(一応フォローしておいた)。
ストーリー
8年間のニートを経て大根田真男(マ男)が就職したIT関連の会社の労働環境は、劣悪だった。 マ男は、必死に業務をこなそうとするが、状況は悪化して行き・・・ソフトウェア開発の労働環境
筆者の思い込みかもしれないが、プログラマーってキツイ目のデッドラインに追われている印象がある。 でも、少し前までは、一つのプロジェクトが終わると、
充分な休暇があるため、それほど問題にならなかった。 しかし、長く続く不景気のせいか、正社員を解雇しまくって労働環境がおかしくなったせいかは分らないが、休暇がない状態でのただただ厳しいデッドラインに迫られる部分だけが残ってしまった。
最近(2014年)の某飲食店での厳しすぎる労働環境を考えてもハッピーエンディングはないかなぁーと思って見たんだが・・・・
作品の方向性(5段階)および評価
社会派ドラマ度3(ライトなタッチなんだよなぁ~)、コメディー度3(貪欲に笑いを取りにいくという方向ではなかったみたい)、「毎日ブログを更新しているんだが、もう俺は限界かもしれない」度4(もうちょっとだけ、頑張ってみるか)。 ということで
作品の評価は、テーマ自体は重いんだが、軽快なタッチで描かれるため、う~ん、時間の空いた時に
サラリと見るには丁度いいかもしれない佳作。 2014年に製作されるのであれば、もうちょっとシリアスなタッチになっていたかも。
にほんブログ村ほんの少しだ
けネタバレを含む考察をスペースを空けて書いておいた。
( ´_ゝ`)ノ
(*^・ェ・)ノ
藤田さんの過去過去に司法試験を受験していたというのが、複数の伏線からの回答だったのかも。 例えば、マ男が2週間でプロジェクトリーダーに推薦される件では、藤田が社長にマ男の働きっぷりを報告したからだ。 これは、藤田が優秀なプログラマーとしてだけでなく、弁護士みたいに理路整然と必要な情報に基づいてマ男を評価してもらえるように交渉した賜物じゃないかと勝手に想像した。
藤田が、同様に社内での言い争いを上手く丸め込むのに過去の勉強が役立っていたのではないかな。
テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2014/09/08(月) 22:00:00|
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